ハーモニックパターン検出インジケータV10取扱説明書
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0章~3章は、ハーモニックパターントレードにおける読み物となっています。
順番に読み進むでいただくことを前提に記述されています。
4章~具体的なインジケータの設定となります。
目次
0.はじめに1.インジケータの特徴
2.ハーモニックパターンについて
3.とりあえずやってみよう
4.予測ラインを活用する
5.ハーモニック定義ファイルを変更する
5.1初期表示する形状を変更する
5.2ターゲットポジションを減らしてみる
5.3新しい形状を追加する
5.4参考:だいすけの設定
6.インジケータ画面コントロール説明
7.ハーモニック定義ファイルで定義済みのパターン
7.1 バット(BAT)
7.2 オルトバット(ABT)
7.3 ガートレー(GRT)
7.4 バタフライ(BTT)
7.5 クラブ(CRB)
7.6 ディープクラブ(DCR)
7.7 サイファー(CHP)
7.8 ネンスター(NNS)
7.9 シャーク(SHK)
7.10 ホワイトスワン(WHS)
7.11 ブラックスワン(BLS)
7.12 スリードライブ(THD)
7.13 5-0(F2Z)
7.14 121(OTO)
7.15 AB=CD(ABCD)
8.パラメータ解説
8.1最低限確認が必要なパラメータ
8.2パラメータ詳細
9.EA向けバッファ
0.初めに
本ページは、gogojungleで販売中の「ハーモニックパターン検出インジケータ」に関する取扱い説明書です。「ハーモニックパターン検出インジケータ」はgogojungleによる認証を利用しています。ご使用になるためにはgogojungleでの決済が必要となります。
gogojungleによる認証についての詳細は、こちらをご覧ください。
gogojungleインジケータの設定方法
認証の詳細につきましては、gogojungleサポートにお問い合わせよろしくお願いいたします。特に使用する口座の切り替えなどはgogojungle側の設定となります。
本取り扱い説明書は、多分に開発者だいすけの主観が含まれています。一部使用者と意見不一致があるかもしれませんが、ご了承ください。
1.インジケータの特徴
ハーモニックパターン検出インジケータは次の特徴を持った、MT4向けインジケータです。・多数の頂点候補からハーモニックを検出します。
・過去形状も検出します。
・ハーモニックの取り消しは発生しません。
・外部ファイルにハーモニックの形状を定義しています。ご自身で追加修正が可能です。
・トレードの参考としてターゲットラインを表示します。
・画面上から、個別のハーモニック、ターゲットラインの表示On/Offの切り替えが可能です。
・D点の予測を行います。
2.ハーモニックパターンについて
ハーモニックパターンとは、カナダのグランドワークス社(https://www.fxgroundworks.com/)が開発したフィボナッチをベースとした波形解析手法です。チャートがある波形を描くとき、高い確率で反発点を示すと統計で確認したとなっています。実際にチャートで表示させてみると、グランドワークス社のいうほどの確率はありませんが、確かに反発タイミングを示すときがあります。
ハーモニックパターンでは基本的には次の考え方をします。
※画像はTradingView社EURUSDチャートより
まず、各高値安値の点にXABCという名前を付けています。Dの点がターゲットとなります。
点と点の間の数値が比率の値です。
上記の図形の例では、比率の値は次のルールです。
XB 0.581 AX(A=0、X=1)に対して、ABの高さが0.581
AC 1.442 BA(B=0,A=1)に対して、BCの高さが1.442
BD 0.887 CB(C=0,B=1)に対して、CDの高さが0.887
XD 0.486 AX(A=0、X=1)に対して、ADの高さが0.486
この比率が一定の範囲に入っている場合ハーモニックパターンとして検知するという形になります。
基本的には時間軸は見ませんので、辺の長さではなく、高さ同士の比較となります。
具体的にバットパターンの場合を見てみます。
バットパターンでは
XB0.382~0.5
AC0.382~0.886
BD1.618~2.618
ターゲットがXD0.886となっています。
もう少し詳しく書いてみると、次のルールとなります。
AX(A=0、X=1)に対して、ABの高さが0.382~0.5
BA(B=0,A=1)に対して、BCの高さが0.382~0.886
CB(C=0,B=1)に対して、CDの高さが1.618~2.618
という条件を満たす波形が検出されたとき、
AX(A=0、X=1)に対して、ADの高さが0.886になったら反発のタイミングである。
このようなパターンをいくつも検出して、そのタイミングでトレードを行うのがハーモニックパターントレーディングです。
値動きの頂点をつかむために世界中のハーモニックトレードファン達が日々波形を研究しています。
「ハーモニックパターン検出インジケータ」では、このような様々図形を時間軸の幅を可変しながら見逃しなく検出する事を目標に開発したインジケータです。
蛇足 フィボナッチ信じますか?信じませんか?
皆さんは、フィボナッチを信じていますか?私は基本信じていません。これは、「自然にフィボナッチに収まるとは信じていない」といった方が正しいです。
単純に統計を取ってしまうと、フィボナッチに従うことなどほとんどありませんが、時々波形が不自然に連続して0.618に集約する現象が発生したりします。
これは、相場の総意として0.618というフィボナッチを見てトレードしている状況で、普及しているインジケータによる不思議な状態がというのが発生していると考えています。
私はハーモニックは上記の状態を抽出するものと考えています。
つまり相場に外部から大きな力が発生していなくて、フィボナッチを見てトレードしている人が多いとき発生する波形形状を抽出するというものです。
そしてハーモニックそれ自体も、また、使用している人が多ければ多いほどそれに従うというインジケータになります。
そのため、ハーモニックには明確な得意な通貨が存在します。
次のチャートは2016年~2017年にかけての日足チャートです。チャート右側がいわゆるトランプラリーへと移っていた際の値動きとなります。トランプラリーではドル高の流れが中心でしたのでドル円もユーロドルも基本同じような動きになっています。
その際のハーモニック検知状況です。
■USDJPY D1 におけるハーモニック発生タイミング
■EURUSD D1 におけるハーモニック発生タイミング
見比べてみると、USDJPYはハーモニックが発生しても反発しているのは1か所のみ、確率的には1/3です。それ以外は逃げる間もなく上がっています。
それに比べるとEURUSDは、ハーモニックが発生するたびに取り合えずの小反発を繰り返しています。
明らかに欧州系通貨の方が影響を受けています。EURをベースにトレードする方にはハーモニックは意識すべきインジケータだと考えています。
同様に日本時間帯とEU時間帯でハーモニックによる影響が異なります。
ハーモニックにてトレードする方は上記の考え方を頭の片隅に入れてトレードしてみてください。
3.とりあえずやってみよう
ハーモニックトレーディングをマスターすると、チャートを眺めるだけで、波形が空見できるそうです。あとは、TradingViewなどのツールで描画してみて正しいかどうかを判定するそうです。
このインジケータでは、ハーモニックを自動検出することを目標にしています。デフォルト設定で15形状の検出に対応しています。形状はCSVファイルを修正することで増減可能です。
まず、基本の4形状からトレードすることをお勧めします。
基本の4形状は、バット、オルトバット、ガートレー、バタフライの4種類です。
インジケータを操作して、基本の4形状のみを表示するように変更しましょう。
※初期起動時から、表示パターンを絞り込む方法があります。
詳細は「5.1初期表示する形状を変更する」をご覧ください。
ハーモニックが得意とする、EURUSDペアで考えてみましょう。
まず、ハーモニックがヒットしていそうな時間軸を調べます。基本はH1。そこからM30、M15、M5と下げていきハーモニックがよくヒットしている時間帯を見つけます。クリスマスや夏休みシーズンで値動きが小さいときはM5がよくヒットします。逆に通常時はH1です。
a.ハーモニックコントロール画面を開きます。
チャート左上に出ている「×HARM CTL」をクリックします。b.表示形状をすべて、非表示にします。
「All OFF」ボタンをクリックして、いったんすべて非表示にします。c.基本の4形状を表示します。
「BAT」ボタン(バット)、「ABT」ボタン(オルトバット)、「GRT」ボタン(ガートレー)、「BTT」ボタン(バタフライ)の4つのボタンをクリックします。最後に4つのボタンの色が変わっていれば、操作終了です。
もう一度「×HARM CTL」ボタンをクリックするとコントロール画面が消えます。
後は、ハーモニックが検出されるまで待ちます。
ここではMT4のバックテストを利用してEURUSD M5で試してみます。
d.ハーモニックが検知されました!
ここで慌ててはいけません。
実際には、さらに落ちていくこともよくあります。
インジケータでは、0.127の戻りをエントリーライン(緑色のライン)として参考表示しています。
e.エントリーラインを超えた!ポジションを取ろう
その後エントリーラインを超えてきました。チャート上の緑で囲んだ部分です。
ここでポジションオープンです。赤図形ですので売りポジションのオープンとなります。青図形なら買いポジションです。
ストップラインは、赤いラインで表現されています。チャート上の赤枠で囲んだ部分です。ここでは、AX0.886とAX1.000が候補として表示されています。
この時EURUSDはレンジ相場入りしていたため、ストップはレンジ抜けの、AX1.000選択しました。
利益確定目標は青枠で囲んだDA0.5~DA0.786です。
注意
DA0.127のラインですが、形状によってはかなり離れている場合があります。その場合一つ小さな時間足などを見て上昇力が鈍ってきたらなどの別の判断で達する前にポジションをとった方が有利です。
バックテストで機械的に測定した結果では、H1でのハーモニック検知後M5で形状と同じ方向(売りハーモニックの場合陰線)の足が確定したら即ポジションをとるアルゴリズムが、DA0.127まで待つより良いものとなりました。
買いハーモニックの場合、H1で検出後、M5で陽線が出たときに買いポジションをとるというものです。
「DA 0.127」を一つの参考としていますが、状況に応じて変更してください。
f.利益確定!
利益確定目標ラインに到達したので、利益確定です。なお画像の例では、一旦小反発しましたが、そのまま下押ししていきました。
MT4であれば、とりあえず成り行きでポジションをオープンした後に、ポジションのライン(緑)をクリック&ドラックすると、ストップとリミットを移動できます。
■MT4におけるストップリミットの設定
4.予測ラインを活用する
V10からD点予定位置を表示する機能を追加しました。V9までは事前ハーモニックとして別インジケータとしていたものを取り込んだものです。
予測ラインが出ている場合、エントリポイントとして事前に身構えることができます。
また、次のラインまでエントリを待つなどの判断ができます。
5.ハーモニック定義ファイルを変更する。
本インジケータは、ハーモニックの定義を外部ファイルで管理します。外部ファイルはインジケータ初回起動時に自動的に生成されます。
外部ファイルでは、形状そのものの追加と削除など幅広い管理が可能になっています。
特にハーモニックパターンを初めて触れる人は検出される波形が多すぎてトレードに戸惑う事が多いかと思います。
そのような場合、定義ファイルを変更することで、初期表示を減らすことができます。
■ハーモニックパターン検出インジケータ ハーモニック定義ファイル設定
ハーモニック定義ファイル名は、インジケータ設定【ハーモニック検出設定】ハーモニック定義ファイルに指定されています。
まずはこのファイルを開いてみましょう。
a.MT4のメニューからファイル→データフォルダを開くを選択します。
b.エクスプローラーが表示されるため、MQL4\Filesフォルダを選択します。
インジケータ起動後であれば、インジケータ設定【ハーモニック検出設定】ハーモニック定義ファイルに設定されたファイルが作成されています。
CSVファイルという形式で保存されています。このファイルはExcelファイルもしくはメモ帳などのテキストエディタで編集が可能です。
なお、Excelで定義ファイルを開いた状態でインジケータを起動すると起動に失敗するので注意してください。
5.1初期表示する形状を変更する
2.とりあえずやってみようの章で書いた通り最初は基本の4パターンから始めることをお勧めしています。その場合、インジケータの初期表示で、4パターンしかあらかじめ出ないようにしておくのが便利です。
まず、定義ファイルを開きます。ここではExcelを利用しますが、メモ帳などでも可能です。また、CSVファイルの編集だけでよければ、フリーソフトもたくさんありますので、そちらも利用可能です。
ベクター CSV エディタ
■ハーモニック定義ファイル 有効無効列
初期表示の設定は1列目の「無効0 有効1」という列になります。ここで初期表示したい形状のみを1にして、残りは0にします。変更後保存します。
■ハーモニック定義ファイル 有効無効列を0に変更
■ファイル保存後、インジケータを起動した結果
ファイルを保存後インジケータを再起動すると、定義ファイルで指定した形状のみが初期表示されています。0にした形状もインジケータ上から表示させることは可能です。
また、変更に失敗してファイルが読み取れなくなった場合は、一度ファイルを消してインジケータを再起動すると再びファイルが作成されます。
5.2ターゲットポジションを減らしてみる
定義ファイルではターゲット位置として5点まで定義可能です。例えばシャークパターンは、0.886、1.13、1.618の3点がデフォルトで登録されています。
ターゲットが多いと、たくさん検知されますが、信頼度が低いという事も考えられます。シャークパターンにおいて、1.13が不要と考えた場合の修正方法です。
まず、章の最初で説明した通り、Excelファイルで定義ファイルを開きます。
■定義ファイル シャークパターン デフォルト
一番下のSHKがシャークパターンです。
TD1~TD3の列にターゲットが指定されています。
TD2一つ左にずらして、TD3は0を指定します。
■ハーモニック定義ファイル シャークパターンターゲット修正後
■シャークパターン ターゲット修正前
■シャークパターン ターゲット修正後
修正前後を比較すると1.13付近(1.088)のターゲットが消えていることがわかるかと思います。
このようにCSVファイルの修正で使用者が狙いたい形状を絞り込むことが出来るのが、このインジケータの最大の特徴です。
増やすのは逆にTDnの列に新しいターゲット位置を記述する形になります。最大5点までとなります。
5.3新しい形状を追加する
デフォルトで十分な形状に対応していますが、ご自身で新しい形状について研究したり海外サイトの形状を追加したりしたいという事があるかと思います。柔軟な形状がCSVで定義できるようになっています。いままでAB=CDやスリードライブなど、直接実装していた形状もCSV定義だけで行えるようになっています。
具体的には、XABCDの各点の計算において、どの点間のフィボナッチを利用するかを個別に指定可能です。
CSVファイルの最終行に、設定のコメントが入っています。それを参考にしてください。
Xの前の点もX-1という点定義にて算出可能です。そのため、形状の計算にX-1,X,A,B,C,Dという最大6点をベースに算出が可能になっています。
■X-1,X,A,B,C,Dの6点
また、波形フィルタも形状事に設定可能です。
波形フィルタは、XA+ABとBC+CDの価格変化の合計と、XBとBDのチャート本数の割合が一定範囲に入っていることを条件としています。
5.4参考:だいすけの設定
なお、だいすけは、ホワイトスワンとネンスターをデフォルト表示から外して、5-0とシャークのターゲットを減らしています。6.インジケータ画面コントロール説明
インジケータ右上の「[X] HARM CTL」をクリックすると描画コントロールボックスを表示します。・Target Line
ターゲットライン表示のON/OFFを切り替えます。
・Estimate Line
予測ライン表示のON/OFFを切り替えます。
・Show Price
ターゲットライン表示を価格に切り替えます。
・Harmonic
ハーモニック表示のON/OFFを切り替えます。
・All ON
検出対象ハーモニックを全選択します。
・All OFF
検出対象ハーモニックを選択解除します。
・BAT-ABCD
個別のハーモニック形状ごとに検出対象とするかどうか選択します。
検出ハーモニック形状毎にターゲットラインを表示します。
・黄色ライン
D点
・緑ライン
エントリ参考ライン
・赤ライン
損切り参考ライン
・青ライン
利益確定参考ライン
明るい青ラインが重要ポイントとなるラインです。
ハーモニック検出後、黄色い三角形が表示される場合があります。
これはパラメータ「ターゲット価格(D点)に対して指定%範囲で検出する(0以上)」の設定の範囲を示しています。その後、その範囲内で高値安値が現れた場合、誤差範囲として扱いD点を移動しています。
チャート再右に表示されるのは予測ラインです。現状の波形でC点があると仮定した場合、ターゲットとして検出される位置を示しています。
過去の形状において、ラベル名(例SHK)をクリックすると、その形状を強調表示した上でターゲットラインを表示します。
もう一度クリックすると強調表示を終了します。
クリックしすぎてわからなくなってしまった場合は、一度コントロールにて「Harmonic」をOFF→ONすると表示がリセットされます。
7.ハーモニック定義ファイルで定義済みのパターン
7.1 バット(BAT)
Xが底値(天井)で、再度の底値(天井)をチャレンジした時によく出現します。トレンドと逆の押し目狙いで出てきた場合などは、なかなかのチャンスのように思えます。逆にAが天井(底値)で、Cで天井(底値)突破に失敗したときにも出てきます。この場合Dはもっと深いところまで調整することが多いです。
■EURUSD バットパターンA点が底値で跳ね返された際、さらに調整した例
7.2 オルトバット(ABT)
レンジで暴れているときや、トレンドに沿った動きをしている際の一時的な反発局面で出やすい形状です。D点がレンジ内や底値を示している時は積極的に狙いたいですね。
■レンジでオルトバットが連続して検出されるパターン
XB0.382ですが、ピンポイントだと形状が検出されないため、ハーモニック定義ファイルでは±10%の範囲でとるように値を指定しています。
7.3 ガートレー(GRT)
なかなか困ったちゃんの形状です。BCDの三角形がきれいな形で出ないことが多いです。ただ、それでも契機にはなっている様子なので、波形フィルタはデフォルトでは設定していません。
■きれいな形で出ないガートレーパターン
私の中では、少々優先順位が低めで、少し様子見をする形状です。
綺麗な形で出るときは他のパターンと形状がかぶっている時があります。
ですので逆に形が崩れている時の方が有効なようにも見えるいう・・・。難しい形状です。
XB0.618ですが、ピンポイントだと形状が検出されないため、ハーモニック定義ファイルでは±10%の範囲でとるように値を指定しています。
7.4 バタフライ(BTT)
AとC点にて天井(底値)を突破するのに失敗した後の下落局面で出てきやすいパターンです。X点の直近底値(天井)を割っているので、そのままそちらの方向のトレンドへ移動しやすいようです。D点が、X点より少しさかのぼった(形状サイズと同じぐらいまで)の底値(天井)位置と一致する場合など、エントリー条件を厳しくすることをお勧めします。
■トレンドの転換時に失敗するバタフライ
■D点位置が底値位置と一致するバタフライ
7.5 クラブ(CRB)
・・・あまり検出されません。Dの条件が厳しすぎる形状なのではないかなぁ・・・と。
こちらもバタフライと同様、D点位置が、直近底値(天井)になっているかが重要です。
■珍しく検出されたクラブが失敗していく様子・・。
7.6 ディープクラブ(DCR)
B点がより深いところまで調整した後のクラブパターンです。クラブパターンよりは出現します。バタフライやクラブパターンと同様D点位置が重要になります。XABの三角形よりBCDの三角形が大きい場合のほうが信頼性が高いです。波形形状も確認しましょう。デフォルトでは波形フィルタOFFですがONすると信頼性が上がります。ただし検出数がかなり少なくなります。
D点がX点の高値安値を更新した形状ですのでトレンドの可能性があります。エントリーよりポジションのクローズタイミングなどに使用する方が優秀です。
■いったんの高値を付けたときに出るディープクラブ
7.7 サイファー(CHP)
ここまではA>Cの関係でしたが、A<Cの形状です。C点とD点の計算方法がバットパターンなどとは異なっています。
■レンジ内でのサイファー
■天井圏でのサイファー
サイファーは要注意です。今までのパターンと異なり、C点にて天井(底値)を更新した後に出てくる形状です。価格が行き過ぎているタイミングで発生したら積極的に狙いたいところです。
なお、個人的には、B点の位置が深すぎない方が信頼性が高い気がするのですがどうでしょうか?
XBの条件が0.382-0.618でもよい気がしています。このような時にはハーモニック定義ファイルで変更可能なのがこのインジケータの特徴です。
7.8 ネンスター(NNS)
サイファーと比較してD点がより突っ込んだ位置にあるのがネンスターです。
■安値更新後のネンスター
特徴としてはサイファーと似た感じになりますが、レンジでは出てこなくなり、トレンド時にちょっと大きく戻りすぎた時に出てくる感じです。その分ヒットすると大きくとれることが多いです。
7.9 シャーク(SHK)
サイファー+ネンスターとあまり変わりません。ですのでインジケータ内部では、サイファー、ネンスター、シャークと3つ重複して検出されていることが多々あります。あちらがCXやAXといった値から計算したのに対して、こちらは普通に隣同士の点から計算しています。
特徴も引き継いでいますが、ターゲットが多い分よく出ます。こちらも天井(底値)更新権後のパターンですので、トレンド時などにも参考になります。
■振動を伴いながらトレンドを描く時には、とても参考になるシャークパターン
7.10 ホワイトスワン(WHS)
XABに対してBCDの形状が大きいパターンです。
ある程度きれいな形の方が有効な気がしますが、デフォルトでは波形フィルタをONにはしていません。もしも綺麗な形だけ出したい場合は、ハーモニック定義ファイルを修正してください。眺めている感じだとあまり信頼性がないと思っているので作者はホワイトスワンは表示OFF設定にしています。(汗)
■きれいに決まったホワイトスワン
7.11 ブラックスワン(BLS)
ホワイトスワンとは逆にXABに対してBCDが小さい形状です。ホワイトスワンより優秀です。XABと大きく動いた後のBCDの動きが小さいということで、より反発局面を示しているのではないでしょうか?
あと、このパターン、気持ちドル円に強いような気がするのですが、気のせい?
■ブラックスワンとドル円
7.12 スリードライブ(THD)
XABCがAB=CD形状、ABCDもAB=CD形状というのが連続して続いたらBCDEもAB=CD形状になるよというパターンです。■スリードライブ・・綺麗な形のスリードライブはなかなか現れない
7.13 5-0(F2Z)
5-0パターンはトレンド局面ではとても頼りになる形状です。逆にトレンドの転換局面でも出現します。
5-0パターンが決まらない場合、トレンド転換ということで、逆方向の押しを待つといった形でも使えると思います。
D点が0.5と0.786と2種類ありますが、基本的には0.786まで引っ張った方がいいように思えてます。
■トレンド局面では綺麗に決まる5-0
7.14 121(OTO)
スリードライブが、ブラックスワンのAB=CD形状とするなら、121はホワイトスワンのAB=CD形状です。トレンド時によく出てきますが、あまり大きな時間足ではめったと出てきません、短い時間足(M5とか)などでチャネルに沿って価格が動いているときに出現しやすいです。
■121 EURUSD M5
7.15 AB=CD(ABCD)
基本中の基本の形状です。画像ではACが0.382-となっていますが、本インジケータでは0.5-0.886という初期設定になっています。
他のパターンの一部となっていることも多々あります。
インジケータでは波形フィルタもデフォルトONにして、綺麗なAB=CDのみが表示されるような設定になっています。
もし、AB=CDによる先行トレードなどを目指している方は、ハーモニック定義ファイルにて波形フィルタをオフに設定してください。
■デフォルト設定のAB=CD
8.パラメータ解説
8.1最低限確認が必要なパラメータ
ハーモニックパターンインジケータを使うにあたり、最低限確認が必要なパラメータは【アラート ハーモニック検知】各項目
【アラート エントリーライン越え検知】各項目
【アラート 予測ライン検知】各項目
となります。
アラート設定についてはお好みで設定してください。
8.2パラメータ詳細
【アラート ハーモニック検知】
・サウンドを鳴らす
ハーモニックを新しく検出した時サウンドを鳴らす場合はtrueに設定します。
形成中のバーで、より大きなハーモニックを再度検知した場合、インジケータ上は書き換えが発生しますが、サウンドは鳴らしません。
・アラートダイアログを表示する
ハーモニックを新しく検知した場合、アラートダイアログを表示する場合trueに設定します。形成中のバーで、より大きなハーモニックを再度検知した場合、インジケータ上は書き換えが発生しますが、アラートは再送しません。
・PUSH通知を行う
ハーモニックを新しく検知した場合、PUSH通知を行う場合trueに設定します。
https://trv-and-mt4.blogspot.com/2020/05/v1015.html
・サウンドファイル名
サウンドファイル名です。
サウンドファイルは、「C:\Program Files (x86)\業者名 MT4\Sounds」フォルダに含まれているファイルを指定可能です。
※32bitOSを使用している場合は「C:\Program Files \業者名 MT4\Sounds」となります。
・メールを送信する
ハーモニックを新しく検出した時、メールを送信する場合にはtrueに設定します。
形成中のバーで、より大きなハーモニックを再度検知した場合、インジケータ上は書き換えが発生しますが、メールは再送しません。
メールの送信のためにはMT4の設定が必要です。
ツール→オプション→E-メールタブを設定してください。
設定の詳細は、ご利用のプロパイダなどにお問い合わせください。
Gmailをお使いの方は、捨てアカウントを作成して、アプリパスワードを使用するとGmailを利用することが可能です。その場合のSMTPサーバーは次の通りです。
SMTPサーバー:smtp.gmail.com:465
・CSVに出力する
インジケータ設定の「CSVに出力する」をTrueにすると検出結果をCommonフォルダに出力します。
Common\Files\harmonic\通貨ペア名\時間\年\月日.csv
という命名規則で出力します。
EAなど他ツールでファイルを監視することで、ハーモニックの検知と同時に何かを行うプログラムを作成しやすくなります。
検知結果は下記の順番で出力されています。
D点、C点、B点、A点、X点、検知日時(足の日時)、形状名
Commonフォルダは下記の手順で開く事ができます。
ツール→メタエディタでメタエディタを起動後
メタエディタ→ファイル→コモンデータフォルダを開く
【アラート エントリーライン越え検知】
・サウンドを鳴らす。
最新のハーモニックに対してエントリーラインを超えた時、サウンドを鳴す場合はtrueを指定します。
・アラートダイアログを表示する
最新のハーモニックに対してエントリーラインを超えた時、アラートダイアログを表示する場合はtrueを指定します。
・PUSH通知を行う
最新のハーモニックに対してエントリーラインを超えた時、PUSH通知を行う場合はtrueを指定します。
https://trv-and-mt4.blogspot.com/2020/05/v1015.html
・サウンドファイル名
サウンドファイル名です。
・メールを送信する。
最新のハーモニックに対してエントリーラインを超えた時、メールを送信する場合、trueを指定します。
【アラート 予測ライン検知】
・サウンドを鳴らす。
新しい予測ラインが発生した時、サウンドを鳴す場合はtrueを指定します。
・アラートダイアログを表示する
新しい予測ラインが発生した時、アラートダイアログを表示する場合はtrueを指定します。
・PUSH通知を行う
新しい予測ラインが発生した時、PUSH通知を行う場合はtrueを指定します。
https://trv-and-mt4.blogspot.com/2020/05/v1015.html
・サウンドファイル名
サウンドファイル名です。
・メールを送信する。
新しい予測ラインが発生した時、メールを送信する場合、trueを指定します。
【アラート 共通】
・土日はアラートを送信しない。
現在時刻が土日(GMT+2/+3が土日だった場合、夏時間は自動判定しています)だった場合アラートを送信しません。
【フィルター】
・RSIによるフィルタを有効にする。
・RSI期間(1以上)
・RSI閾値(1~49)
「RSIによるフィルタを有効にする」をtrueにした場合、ハーモニック検知時、X、B、Dのいずれかの点がRSI閾値以下(買いの場合)、100-RSI閾値以上(売りの場合)の条件を満たさない場合、ハーモニック検知を行いません。
・ATRによるフィルタを有効にする。
・ATR期間(1以上)
・ATRへの倍率
「ATRによるフィルタを有効にする」をtrueにした場合、XAもしくはXCが、指定のATR×倍率の値以下の場合は、ハーモニックとして検知しません。
【コントロールボックス表示位置】
・コントロールボックス表示位置X
・コントロールボックス表示位置Y
チャート上に表示する「×HARM CTL」の左上座標です。
他のインジケータの邪魔にならない位置に設定してください。
【ハーモニック検出設定】
・最小波形バー数(0以上)
X-D、もしくはA-D(AB=CDの場合)のバー数が、指定バー数以下の場合は、ハーモニックとして検知しません。
・CD間最大バー数(1以上)
C-D間の最大バー数です。
・C点と比較して新高値安値が発生したら検出しない
C点と比較して別の高値安値が検知された場合は、ターゲットの検索をそこで終了します。
・ターゲット価格(D点)に対して指定%範囲で検出する(0以上)
ハーモニック定義ファイルでターゲットして指定された価格の誤差範囲です。
・確定足にのみハーモニック検出を行う
形成中の足に対してはハーモニック検知を行わない場合はtrueを指定します。
形成中の足のみ、別のハーモニックへの書き換えが発生しますが、このパラメータをtrueに設定すると書き換えは発生しなくなります。
・ハーモニック定義ファイル
ハーモニック形状を定義したファイル名です。
初期起動時、MT4データフォルダ\MQL\Filesフォルダにハーモニック定義ファイルを自動生成します。
【ハーモニック描画設定】
・最終ハーモニックのみ表示する
・買いハーモニック形状色 背景なしはclrNONE
・売りハーモニック形状色 背景なしはclrNONE
・買いライン色
・売りライン色
・ラベル色
・買いハーモニック選択時ラベル色
・売りハーモニック選択時ラベル色
・パターン名列をチャートに表示する
・フォントサイズ
・フォント名
・描画主線スタイル
・描画補助線スタイル
・起動時表示する。
ハーモニックに関する描画設定です。お好みに合わせて修正してください。
黒背景チャートを基準に初期設定されていますが、白背景チャートを利用する場合は、各ラベル色を変更する必要があります。
【ターゲットライン描画設定】
・ターゲット価格(D点)に対して指定%範囲内にある場合、ラインを移動する
・Stopライン色
・開始ライン色
・利益確定ライン色
・重要利益確定ライン色
・エントリライン色
・起動時表示する。
ターゲットラインに関する描画設定です。お好みに合わせて修正してください。
【予測ライン描画設定】
・起動時表示する
・予測ラインの最小ピクセル数
・売りライン色
・買いライン色
予測ラインに関する描画設定です。お好みに合わせて修正してください。
最小ピクセル数は予測ラインの横幅のピクセル数です。4Kディスプレイを利用時など線が短すぎる場合は変更してください。
【頂点検出】
・再帰探査時の頂点品質(高い0~低い15)
どの程度頂点を探索するかの設定です。0は最初に見つかった頂点で探査を終了します。
精度が高いと思われる順で探査しますので、数値が大きいほど小さく不安定な頂点に対しても探査を行います。
検出波形数に大きく影響するため、慎重に決定してください。
■再帰探査時の頂点品質0
■再帰探査時の頂点品質3
・最大計算チャートバー数
過去ハーモニックを検出する最大バー数です。
大きすぎると動作が重くなります。
・探査精度(1~15 大きいほど動作が重い)
どの程度大きな波形まで探査するかの設定となります。
15が最大です。
・探査ステップ(1~20)
・最小探査深さ(6~)
基本的に変更不要です。
9.EA向けバッファ
EAで使用しやすいように検出結果をバッファに格納しています。#0:検出種別 ハーモニック定義ファイル内の定義順0から
#1:売買方向 1買い -1売り
#2:X点価格
#3:A点価格
#4:B点価格
#5:C点価格
#6:D点価格