2020年2月29日土曜日

[雑記]3/2週の戦略。コロナ騒ぎはサブプライムとは異なる。ねらえ!リバウンド(主にアメ株)

自分の考えをまとめる為に書いています。
これ見てトレードしてのトレード結果に責任は持ちません。

さて、先週の相場は大騒ぎ。
サブプライムローン問題による2008年以来の下げ幅となったようです。

私も1日見誤り大勝負してかなりの損害を被りました。

[雑記]今週の振り返り 2/24週は、最後の最後で大爆死
https://trv-and-mt4.blogspot.com/2020/02/224_28.html

反省やら後悔やらは前の記事で書いたので、今回は来週の戦略です。

■現状確認

状況の仮定から入ります。

今回の下げ、巷では新型コロナウィルスが原因と言われていますが、プラスしてFRBや日銀に対する金融引き締めに対する市場の回答なのではないか?と思っています。

https://trv-and-mt4.blogspot.com/2020/02/2.html
・FRBの状況によっては3,4,5月の付近でアメリカ株、急落が発生するかも?
2週前の記事で、3月~5月にかけてアメリカ株の急落を予想していましたが、タイミングはずれましたが急落が予想通りやってきたイメージです。

FRBがレポ取引を通じた資金供給を縮小しはじめていました。
https://moneyworld.jp/news/05_00021765_news

そこに2/21の衆院財務金融委員会での「買い入れの出口も検討していくことになる」との黒田さんの発言です。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL21HE5_R20C20A2000000/

チャートで見てみましょう。

赤矢印が発言した日です。そこから急落が始まりました。
2日前のAppleによる利益警告の下げを1日で取り戻すぐらい今までさんざん新型コロナに対して反応が薄かった市場が、いきなりです。

もちろん、この間、中国だけでなく、日本・韓国・イタリアでも流行し始めていよいよ世界的な流行が起きているという点は見逃せません。
GDP第2位である中国の物流は完全に止まっていて影響出ないわけはありません。ここに関しては株が今まで不感症すぎたのだと思います。

上記2点の合わせ技が結果リーマンショックに次ぐ急落を招いた形となりました。

下げ幅は意外だったのですが、下げそのものには備えていた人も多数いたのではないでしょうか?実際ダブルインバースの信用買い残高も高水準で推移していました。

私も木曜日から金曜日にかけては底を取ろうとギャンブルトレードになってしまい、痛い目見ましたが、それ以外は毎日コツコツプラスを積み重ねてました。

上記を踏まえて3/2週の戦略です。

■基本的なテクニカル

ダウの乖離率が-2σを超えています。リーマン時ですらリバウンドが発生したレベルです。

っていうよりリバウンド始まってます。

金曜日も一時は-1000ドル越えの下げでしたが、終わってみれば先物は1000ドルの下髭つけて終了となりました。
(本当はポジション減ってるのし、せっかくなので記録と記憶に残るサブプライム問題時にならぶ下げを見たかったのですが最終的にはそこまでいきませんでした。)

日本株も、騰落レシオが53%はもちろん、松井証券のマザーズ評価損益率もまれに見ない値です。

日本株のPBR1倍といわれる20700円も目の前、日銀ETFの買平均の19700もそこそこ近く、下側はあと1000円ぐらいしか余裕がありません。


■状況仮定

まず、リーマン以来となる下げ幅ですが、リーマンとは状況が異なります。

リーマン時は、金融システムの混乱でお金の動きがなくなり、結果モノが売れなくなりました。
経験した人も多いでしょうが、注文もない、仕事もないという苦痛の半年から1年だったのではないでしょうか?
つまり在庫はあるけど売れない状態です。

今回の新型コロナ騒ぎは逆です。
中国→日本→韓国と次々、物流網が停止して物が作れない状態になっています。

つまり売りたいけど在庫がない状態です。

短期的にみると経済停滞という意味では同じですが、回復速度には大きく異なります。

在庫がなくならないと物を作れなかったリーマン時と比較すると、状況が改善すれば今すぐものを作り出す今回では回復速度がより速いということになります。

その意味では株も、素早い回復を見込むと想定します。

そのうえ、新型コロナによる経済停滞という名目で各国中央銀行が緩和策をうつ理由ができました。FRBもこの状況で金融引き締めに入るようなことはしないと認識され始めています。

現状確認で上げた2点に対して、下記の答えを市場がそうそうに盛り込んできそうです。
・新型コロナ→回復早い
・中銀引き締め→緩和に方向転換

しかし、肝心の中国は状況が落ち着けば工場再開ですが、日本はインバウンドが完全に止まっています。すでに定着ウィルスとなってしまった可能性が高そうですので、新型コロナの治癒手段が確立するまでは、こちらの影響は長引きそうです。

アメリカは利下げ余地があるため利下げを見越して円高が進み始めました。円高も日本株にとってはマイナスになりそうです。

あんまり急速に円高進み日本経済が本格的なリセッション入りとなる数字が連発すると黒田さんが日銀最終兵器の「マイナス金利貸し出し」というバズーカーどころか波動砲ぶっ放してくる可能性・・・あるかもしれませんが、それを見込むのは4月以降になると思います。

■目先のイベント

ダウは、場中はリバウンドを繰り返しながらもマイナスでした。ただし、先物は引け後にも戻しほぼ±0地点で終了しています。

これは場中はリスクパリティファンドによる売りが強かったためと想定しています。
VIXにより自動的に債権と株のバランスを調整するファンドで毎日調整してくるタイプと月に一回調整するタイプがあるようです。

2月は大荒れでした。今までぬるま湯相場だったので株に傾けていたファンドも多いはずで、2月末と3月頭に月調整タイプでは来週頭までは売り需要がまだ残っています。

また2/28の下げでとどめを刺された個人の強制決済もありそうです。

そのため、3月2日は戻り基調だがリスクパリティの売りにも押されて不安定な相場になる想定です。


3/3 0:00発表のアメリカ・ISM製造業景気指数 02月など景気観を図る指標が次々発表されます。

これらのイベントによって大きく値段が動くことになります。

どちらに動くかというと、悪くても良くてもリバウンドと想定します。どちらかというと悪い方が緩和期待でリバウンド幅が大きい想定です。

良かった場合→一時的に上げるが戻り売りに押される
悪かった場合→一時的に下げるがリバウンド

ですので、私としては3/2にリバウンドを想定して、相場の雰囲気を見ながら程度仕込みリバウンドを待つという戦略です。
ただしボラティリティは大きいので急激な上下はあります。予想を外して1000円は一度下に振ってきてもおかしくないため、ボラティリティに巻き込まれて死なないように大きめのリバウンドを少ない玉でとるという作戦で挑みたいと思います。

新型コロナ騒ぎで経済停滞を防ぐため主要中銀が一斉に緩和を行い、緩和バブルが発生して、今度はショーター焼き尽くす上げが来る可能性があると予想しています。うまいこと乗りたいですね。

ただし、日本株にとってはやっぱりインバウンドの壊滅と円高はマイナス要因
戻り局面では日本弱いアメリカ強いの典型的な形になりそうな雰囲気です。

今回は為替ヘッジありのアメリカETF買いも狙います。
個別は下げすぎているゲーセク、IT系狙いで。
現物オンリーの人は、安くなったアメリカ株に手を出すいい機会かもしれません。

(CFDや先物は確定申告が面倒で手を出してません。、短期口座の運用資産が1000万超えてきたら法人口座でトレードして全部まとめて税務計算しようかな。オプションはヘッジの意味でもやりたいのですが、なんで株と損益通算できないんだ・・ヘッジなのに。)

あと、再来週メジャーSQです。これだけ動きまくっているので、どうなっているのか全く予想が付きません。いつもなら急落警戒なのですが、今回はプット売りで捕まっている機関も多そうですので案外急騰するかもしれません。週末から来週にかけては日本株だけわけのわからない動きに注意です。SQの話題はまた来週末の戦略でまとめます。

■まとめ

・サブプライムより新型コロナのほうが回復が早い
・久しぶりの世界協調金融緩和が見られそう
・日経は目先下げても後1000円
・3/2は荒れる想定
・リバウンドをねらって、コツコツ買う
・インバウンドと円高の方は影響が長いのでアメリカ強い日本弱いの形を想定
・アメリカ株ETFも買う。

なお、これは短期口座の戦略について書いています。

長期口座のインデックスは淡々と毎月買いってます。下げたこのタイミングは資産を増やすいいタイミングですね。リバランスもかけました。今後10年間下げ続けるという想定でないのであれば淡々と買えばいいと思います。